今ペットを飼おうとしているかもしれませんが、中には自分の温度管理が苦手な動物もいます。
なのでクーラーがなくても飼える動物なのか事前に確認することは重要です。
今回はクーラーがなくても飼える動物のなかでも、暑さに強く温度管理が比較的簡単なペットを5種類紹介し、それぞれの特徴や飼い方についてもお伝えします!
- 熱帯魚
- フクロモモンガ
- カメ
- オカメインコ
- レオパードゲッコー
クーラーがなくても飼えるおすすめの動物5選
熱帯魚
色鮮やかで美しい熱帯魚は、見るだけで心が和むため、多くの人々に愛されているペットの一つです。
熱帯魚が快適に暮らせる水温は、一般的に24~28℃とされています。
この温度を維持するため部屋の気温を調節するクーラーなどではなく、水槽専用のヒーターを利用することが一般的です。
水槽用ヒーターなら設定した温度を自動で保ってくれるので、飼育がぐっと楽になります。
ただし熱帯魚によって好む水温は微妙に異なりますので、ここに注意が必要です。
例えばグッピー、ネオンテトラ、グラミィ、プレコ、クラウンローチといった初心者にも飼育しやすい熱帯魚は22~28℃の範囲が適温です。
しかしアロワナやディスカスなどの一部の種類は27~30℃のやや高めの水温を好みます。
熱帯魚の飼育にあたっては以下のポイントに注意しましょう。
- 水槽の設置場所については、高温になりやすい場所や直射日光が当たる場所は避けるべき。
- 餌やりは1日1回、魚が3~5分で食べきれる量が目安。
- 水槽の水換えは、一般的な60リットル程度の水槽であれば、1~2週間に1回交換する。
- 全ての水を一度に交換するのではなく、一度の交換で水量の半分だけを新しい水にする。
これにより魚たちがストレスを感じることなく快適に過ごせる。
- 水槽内の苔の掃除も定期的に行い清潔な環境を。
フクロモモンガ
フクロモモンガは目が大きくてキラキラしていて、大きさがふわふわで手のひらにちょこんと乗るくらいなので見ているだけで心が和む可愛らしさがあります。
その見た目の愛らしさと、比較的手間がかからない飼育方法でここ最近じわじわと人気が出てきているペットです。
フクロモモンガは自然界ではほとんどの時間を木の上の少し暗い場所で過ごします。
彼らが快適に感じる温度は24~27℃とされており、寒さにはとても弱いです。
そのためゲージの中には必ず温度計を設置し、温度が24℃を下回らないように常に注意を払う必要があります。
オカメインコの飼育にあたっては以下のポイントに注意しましょう。
- 警戒心が強い動物なので、飼い主さんと心を通わせるまでには少し時間が必要。
根気強く愛情を持って接してあげると、その愛情に応えてくれる。
- 夜行性なので、食事や運動の時間は夕方から夜にかけて。
この生活リズムに合わせることが、フクロモモンガにとってストレスの少ない生活。
- 木の高い場所を好むので、ゲージはできるだけ高さがあるものを選ぶ。
エサの容器をゲージの上の方に設置することで、自然に上下運動を促せる。 - トイレの場所を覚えることはない。
そのため毎日のゲージの清掃と飲み水の交換を。 - 一人ぼっちを嫌う性質があるので、毎日のコミュニケーションとスキンシップを心がけることが大切。
- 直射日光は避けるべきですが、部屋の中に自然な日光が入るようにして、日光浴ができる環境を。
- 2~3週間に一度のペースで爪切りをし、身体を優しく拭いてあげることも、健康を保つためには重要。
ゼニガメ
小さくて愛らしいゼニガメはその見た目とは裏腹にほとんど何でも食べるため、予想以上に成長します。
そのため将来の成長を見越して、少し大きめの水槽を準備することが大切です。
適切な水温は24~28℃を目安にし、カメが快適に過ごせるよう室温も24~29.5℃に保つことが理想的です。
カメの飼育にあたっては以下のポイントに注意しましょう。
- 健康を維持するために甲羅干しを。
そのため水槽を日の当たる暖かく安定した場所に設置し、カメが容易に登れるように岩やレンガを配置する。
- 太陽の光だけでは不十分なので、できれば紫外線を放出するライト(たとえば爬虫類専用のライト)の設置を。
- 水温が急激に変化するとカメは弱ってしまうため、サーモスタットが付いたヒーターで水温を一定に保つことが重要。
- 水槽の水の深さは、カメがまだ幼い頃は甲羅がちょうど隠れるくらいが適切。
成長に合わせて徐々に水位を高くする。
- エサは一日に一回で十分。
雑食性のカメでも栄養バランスを考慮し、市販されているカメ用のエサを中心に与える。
- 水の交換は非常に重要で、毎日または少なくとも3日に一度は新鮮な水に替える。
慣れてくれば、手から直接エサを食べるような愛らしい行動を見せてくれることもあります。
これは飼い主にとって非常に心温まる瞬間です。
オカメインコ
頬に愛くるしい赤い丸マークを持つオカメインコは、その見た目の愛らしさから多くの人に人気があります。
最近では多くの人が鳥類は比較的手に入りやすいと思っているため、ペットとして飼いたいと思う方が増えています。
しかし鳥たちは思いのほかデリケートな生き物で、特に注意を要する点がいくつか存在します。
オーストラリアが原産のオカメインコは、寒さには非常に弱く、暖かい気候を好みます。
快適に過ごせる温度は25度から30度程度とされています。
ただし暑すぎる環境や直射日光が常に当たるような場所での飼育は避けるべきです。
一般的に、人間が「快適」と感じる温度がオカメインコにとっても最適な環境であるといえます。
オカメインコの飼育にあたっては以下のポイントに注意しましょう。
- 愛情をたっぷりと注げば、それに応えてくれる。
- 餌は、ペットショップで手に入る小鳥用の種子が混ぜられた専用の飼料を与える。
人間の食べ物は病気の原因になることがあるため、与えないように。
- トイレトレーニングはできないため、ゲージの底に新聞紙を敷き、常に清潔なトイレ環境を提供する。
- ゲージは月に一度は分解し、徹底的に洗う。
カーテンの音や雷などの大きな音に敏感で、驚いて「オカメパニック」と呼ばれる状態になり、ゲージ内で暴れて怪我をすることがあります。
パニックに陥った際はそばで優しく声を掛けて落ち着かせ、怪我を防ぐためにもゲージは十分な大きさのものを準備しましょう。
寿命は中型種で約20年前後とされており、長生きする個体では25年以上生きることもあります。
中には30年を超える長寿のオカメインコもいるため、末永くお世話をする覚悟が必要です。
レオパードゲッコー
レオパードゲッコーはその落ち着いた動きやふっくらとした尾そして大きな瞳が特徴的で、鳴き声をほとんど発さないことから爬虫類の中でも特に初心者に向いているペットと言えます。
この小さな爬虫類を飼う際には、気温26~32℃そして湿度は約50%を保つことが大切です。
特に湿度が低いと脱皮に支障をきたすため、湿度計を用いて常にチェックし必要に応じて霧吹きで湿度を調整しましょう。
レオパードゲッコーの飼育にあたっては以下のポイントに注意しましょう。
- 夜行性であり日中はほとんど眠って過ごし、性格も非常に温和。
- 寿命は約10~15年と長く適切なケアをすれば長い間、その愛らしさを楽しめる。
- 成体のサイズは20~25cm程度になるため、ゲージは体長の約2倍の幅を確保を。
- 穴を掘る習性があるため、ストレス解消にもなるよう床材を敷いてあげることが大切。
- 脱水を防ぐため、常に清潔な水を入れた容器をゲージ内に設置を。
- 昼間も隠れられるようなシェルターを用意し、夜間活動を支援するために夜用ランプを設置を。
- エサは、幼体時は毎日または2日に1回、1歳を過ぎたら週1~3回の頻度で与えることが適切。
エサは人工か生のものを。
レオパードゲッコーを飼うことにおいてゲージの清掃は3~6か月に1度程度ですが、床材がフンで汚れた場合は都度掃除することが必要です。
ただしゲージを過度に清潔にし過ぎると、レオパードゲッコーがいつもの匂いを感じられずストレスを感じる可能性があるため掃除は少しずつ分けて行うと良いでしょう。
クーラーがなくても飼える動物をペットに迎えるときの注意点
クーラーがなくても飼える動物をペットを迎える前に知っておきたい注意点について、大切なポイントをお伝えします。
ペット飼育可の物件か確認する
賃貸住宅にお住まいの場合、ペットを飼育できるかどうかは非常に重要です。
ペットを飼う場合は不動産会社や大家さんに確認し、許可を得る必要があります。
静かなペットであっても事前の確認と許可は必須です。
ペットの寿命と飼育費用を考える
ペットには種類によって寿命は様々です。
長生きするペットの場合、20年以上の長い付き合いになることも。
エサ代だけでなく飼育環境の整備や定期的なワクチン接種など、継続的な費用が発生します。
経済的な負担を考慮し、最後まで責任を持って飼育できるかどうかを検討しましょう。
万が一飼育できなくなった場合を想定しておく
人生には予期せぬ事態が発生することもあります。
自分自身が病気になったり、様々な事情でペットを飼育できなくなる可能性も考慮に入れておく必要があります。
選択肢としては以下の方法があります。
家族や友人にお願いする
信頼できる家族や友人にペットをお願いすることが、ペットにとっても安心できる環境を提供できる良い方法です。
既にペットと親しんでいる人であれば、ペットにとってもストレスが少なく新しい環境に慣れやすいでしょう。
ペット里親を募集している団体に依頼する
ペットの里親を探している団体に依頼することで、新しい飼い主を見つけることができます。
こうした団体はペットと新しい飼い主との間で適切なマッチングを行ってくれるため、ペットにとって良い環境を提供できる可能性が高まります。
団体選びの際にはその活動内容や実績を事前にチェックすることが重要です。
動物保護施設に受け入れてもらう
地域の動物保護施設にペットを預けることも選択肢の一つです。
ただし保護施設によっては受け入れ制限がある場合もあるため、事前に連絡して条件などを確認しましょう。
ペットを手放す決断は非常に辛いものですが、ペットの幸せと安全を最優先に考えることが大切です。
最後まで飼育することが難しい場合には、上記のような選択肢を検討しペットにとって最も良い環境を提供できるように努めましょう。
またペットを迎える際には、将来的な事情の変化も考慮して飼育が可能かどうかを慎重に検討することが重要です。
クーラーがなくても飼える動物5選!温度管理不要のペットの注意点まとめ
クーラーがなくても飼える動物5選!温度管理不要のペットの注意点についてまとめてみました。
この記事で紹介した動物はクーラーがなくても飼える動物ですが、適切な温度の環境を整えてあげることは必要です。
例えば爬虫類や両生類は快適に過ごせるように、ゲージや水槽内の温度を適切に管理しなくてはいけません。
これは愛するペットが健康でいられるようにするための大切なステップです。
ペットも私たちと同じように歳をとり、健康状態に悪化することがあります。
歳を重ねたペットには特別なケアや時には介護が必要になることもあるでしょう。
このような時期には家族全員で力を合わせ、ペットを支えることが重要です。
ペットを迎える決断は、単に新しい家族を迎えること以上の意味を持ちます。
どのペットを迎えるかを家族で話し合い、決める時にはその責任をしっかりと理解し共有することが大切です。
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