ひな祭りお吸い物ははまぐりを使うのが定番ですが、わざわざはまぐりでなくてはいけないかと疑問に思ったことはありませんか?
他の具材でも大丈夫なら、それで代用してみようかなと考えている方もいることでしょう。
そこで今回はひな祭りでのお吸い物は、はまぐり以外でも大丈夫なのか、おすすめの代わりの具材を紹介します!
ひな祭りでのお吸い物ははまぐりが定番である理由
そもそもなぜひな祭りのお吸い物に、はまぐりを使うのが定番になっているのでしょうか?
ひな祭りではまぐりを食べる風習は、平安時代の貴族たちが楽しんでいた「貝合わせ」という遊びが始まりとされています。
遊び方はははまぐりの殻に絵を描いて裏返しにし同じ絵を探すというもので、このエピソードは「源氏物語」にも出てきます。
はまぐりの殻は、同じ個体から取れたものでないとピッタリ合わないので夫婦の絆や誠実さの象徴とされてきました。
そのようなわけで、ひな祭りや結婚式の食事にはまぐりが出されるようになったと言われています。
江戸時代には八代将軍・徳川吉宗がこの意味を取り入れて、結婚式のお祝いの食事にはまぐりのお吸い物を取り入れたとも言われていますよ。
また昔から春のイベントとして、ひな祭りには海辺で食事をしながら楽しむ「磯遊び」という遊びもあったと伝わっています。
そのためひな祭りにはまぐりのお吸い物を食べるのは、海で拾った貝を神様に捧げてからみんなで美味しく食べるという習わしの名残だとも言われています。
ひな祭りでのお吸い物は絶対はまぐりじゃなければいけないの?
ひな祭りのお吸い物にはまぐりが使われている由来をお伝えしましたが、それでは絶対はまぐりじゃないといけないのか?と疑問に思う人もいることでしょう。
そう思う理由として、はまぐりの値段が高いからではないでしょうか?
はまぐりって結構お高いんですよね。
私もはまぐりの味は好きなのですが、その値段を見て購入をためらってしまいます。
でも、「だからってお吸い物を食べること自体を諦めなくちゃいけないの?」というわけではありません。
最近ではひな祭りにはまぐりのお吸い物にこだわらない家庭も増えています。
次から紹介するはまぐりの代用となる具材で、お吸い物を作ってみましょう。
ひな祭りでのお吸い物で、はまぐり代わるおすすめの二枚貝
ひな祭りでのお吸い物ではまぐりが使われる由来をきちんと守りたいというなら、同じ二枚貝を使うこといいでしょう。
ここからは、ひな祭りでのお吸い物ではまぐり代わるおすすめの二枚貝について紹介します。
ホンビノス貝
数多くある二枚貝の中でもおすすめなのは、はまぐりの代用品として注目を集めているホンビノス貝です。
特に魅力的なのはその「価格」。
はまぐりの約3分の1で買えることが多く、お財布に優しいのが嬉しいポイントです。
味に関しては好みが分かれるところですが、はまぐりに比べて歯ごたえがあると感じる人もいれば、少々硬いと感じる人もいるでしょう。
味というよりは、食感の違いがポイントかもしれませんね。
それでも価格を考えると非常にコストパフォーマンスがいいです。
スーパーで見かけたら、ぜひ確認してみてくださいね。
あさり
はまぐりの代わりとして、同じ二枚貝のあさりもおすすめです。
あさりは磯の風味が強く、ひな祭りのお吸い物にぴったりの春らしい味わいを提供します。
出汁を取る際には砂抜きを念入りに行うことが重要で、その作業をきちんと行うことで砂や泥のないクリアな味わいのスープが得られます。
あさりはそのままの形で使うのはもちろん身を取り出して使うこともできるので、お吸い物の具として非常に扱いやすいです。
しじみ
見た目は小さくなりますが、同じ二枚貝であるしじみもはまぐりの代用になります。
しじみは小さいながらもその味わいは濃厚で、日本の文化に欠かせないものです。
特に肝臓の健康に良いとされるオルニチンが豊富に含まれていることから、健康を意識する方にもおすすめです。
しじみのお吸い物は独特のコクと深みがあり、春の訪れを祝うひな祭りの席にもぴったりです。
他の具材と組み合わせても相性がいいので、ぜひ色々な具材と一緒に調理してくださいね。
ひな祭りでのお吸い物で貝以外におすすめな具材
ひな祭りのお吸い物にはまぐりを入れる意味はわかったけど、由来に関わらずひな祭りらしい具材で作ってみたいと思う人もいると思います。
そこでここからはひな祭りでのお吸い物で、貝以外におすすめな具材を紹介します。
鶏肉
鶏肉はお吸い物においしい味わいと満足感を加える具材で、繊細な味わいでありながらたんぱく質が豊富で栄養価も高いです。
またはまぐり特有のあっさりとした味わいとは異なり、鶏肉のうまみが溶け出してコク深い味わいを楽しめます。
色々な味付けでアレンジも可能なので、お吸い物の中でさりげないアクセントとなるでしょう。
かまぼこ
お祝い事には欠かせないかまぼこは、色鮮やかで食卓を華やかにしてくれます。
白身魚をすりつぶして作られるかまぼこは、その滑らかな食感と淡白な味わいで他の具材の味を邪魔せずお吸い物の中で良いバランスを提供します。
かまぼこは切り方や形に工夫を凝らすことで見た目にも楽しさを加えることができ、特に子どもたちにも人気のある具材です。
絹さや
春を告げる野菜として知られる絹さやは、その鮮やかな緑色とシャキシャキとした食感で、お吸い物に新鮮さを加えます。
絹さやは火の通りが早いので、お吸い物に加える際は短時間でサッと煮てくださいね!
絹さやの豊かな色合いは春の訪れを感じさせるだけでなく、ひな祭りのお祝いの席をより華やかにしてくれます。
錦糸卵
卵を薄く焼いて細く切った錦糸卵は、お吸い物の上に散らすだけで一気に華やかさが増します。
錦糸卵はその繊細な見た目でお祝いの席には欠かせず、淡い黄色が食卓に明るいアクセントになることでしょう。
また卵の柔らかな食感はお吸い物の具としても適しており、口当たりがより滑らかになります。
うす揚げ
うす揚げは豆腐の一種で、うすく切って揚げたものです。
独特の風味と出汁を吸いやすい食感が特徴で、お吸い物に加えるとその味わいが一層深まるでしょう。
うす揚げはボリュームも出るので、お吸い物をメインの料理として提供する際にも重宝します。
柔らかくやさしい食感のうす揚げは、どの年代にも受け入れられやすい具材です。
春菊
春菊はその名の通り春に旬を迎える野菜で、芳醇な香りと風味が特徴です。
春菊をお吸い物に加えることで、独特の香り高さが楽しめ春らしい彩りを食卓に加えることができます。
ただし春菊の風味は苦手とする方もいるので、加える際はその強さを調節し、他の具材とのバランスを考えることが大切です。
ひな祭りでのお吸い物は、はまぐり以外でも大丈夫なのかまとめ
今回はひな祭りでのお吸い物は、はまぐり以外でも大丈夫なのか、おすすめの代わりの具材について紹介しました。
ひな祭りではまぐりが使われる由来を考えるならば、ホンビノス貝を1番おすすめします。
ただひな祭りはみんなで楽しむものでもあります。
ご家族の方が好きなものをお吸い物に入れて楽しく食事をしましょう。
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