深夜、ふと目を覚ました時に大きなムカデがすぐそばにいる……そんな恐怖体験をしたことはありませんか。
そのような状況をイメージしただけでぞっとする人も多いことでしょう。
対策として世間では『電気をつけて寝ること』が効果的だと言われていますが、実際の効果はどうなのでしょうか?
答えは残念ながら電気をつけておくだけではムカデを完全に避けることはできません。
なので電気をつけて寝るよりもっと効果的な対策をあなたは知っておくべきです!
この記事ではムカデを寄せ付けない方法や、もし寄ってきたとしても安全を確保する環境を整える方法について詳しくご紹介します。
ぜひ最後までお読みいただきムカデ対策に役立ててください。
ムカデは電気をつけて寝るといなくなる?
ムカデは夜行性であるため、普段は夜に活動し昼間は土の中や湿度の高い場所に隠れています。
そのため家の中でムカデを見かけた際に電気をつけることで一時的に逃げることはあるかもしれませんが、これはムカデを追い払う完璧な方法とは言えません。
というのもムカデは光よりも湿度や温度などの環境条件に強く影響されるため、部屋の電気をつけていてもムカデが絶対に逃げていくとは言い切れないからです。
なので夜間にムカデと遭遇してしまった場合は、見つけた部屋とは隣接していない別の部屋で寝るようにしましょう。
ムカデは電気をつけて寝るのではなく今すぐやるべき対策6選
一度ムカデに遭遇したら、今後またいつかムカデがでてくる可能性があります。
そこで二度とムカデに会わないように、ムカデは電気をつけて寝るのではなく今すぐやるべき対策について紹介します。
部屋を清潔に保つ
ムカデは湿気と食料が豊富な環境を好むため、湿度を抑えそして食べかすや生ごみをすぐに片付けることが大切です。
さらにムカデは肉食であり、他の虫を餌とするため他の虫がいる場所にも引き寄せられます。
徹底した掃除を行い、虫を家の中から追い出す努力が必要です。
結局のところ人間が快適と感じるような環境を整えることで、ムカデが近づくことを防ぐことができます。
家の隙間をふさぐ
ムカデは非常に小さな数ミリの隙間からでも、家の中に入り込むことができます。
そのため隙間を見つけたら、テープやネットを使ってしっかりとふさぐことが大切です。
そして排水溝には蓋をし、換気扇にはフィルターを取り付けることもムカデの侵入を防ぐ効果的な方法です。
また家の外周に岩やブロックがあるご家庭だと、ムカデがその場所を拠点としてしまうことがあります。
なのでこれらを撤去してムカデが住みやすい場所をなくすことで、家への侵入の可能性を減らしていきましょう。
ヒノキが香る防虫剤を使う
ムカデはヒノキの独特な香りを極度に嫌がるため、ヒノキの香りを放つ防虫剤を使用することで、これらの不快な侵入者を自宅から遠ざけることができます。
その効果はムカデに限定されず、ダニやゴキブリなど他の多くの厄介な害虫にも効きます。
これらの害虫もまた、ひのきの香りを不快に感じるため、ひのきの香りを利用した防虫剤は、家庭内の様々な害虫問題に対する一石二鳥の解決策となり得るのです。
さらにヒノキが香る防虫剤は防虫効果だけでなく、雑菌を繁殖させにくくし雑菌からでてくる悪臭を防ぎます。
独特な木の香りが嫌な臭いを包み消し去り、ヒノキの香りがとても心地よいです。
虫よけスプレーを用意する
ムカデ対策として虫よけスプレーなどを用意しておくのは重要ですが、中には肌への強い刺激を含む製品もあります。
特に、「ディート」という成分が含まれている製品には、使用に際して以下のような制限があります。
- 6カ月未満の乳幼児には使用を避ける。
- 6カ月~2歳未満のお子様では1日に1回まで。
- 2歳~12歳未満のお子様は1日3回まで。
さらにディートの濃度が30%を超える製品については、12歳未満のお子様には使用してはいけません。
このため製品を購入する際には成分をしっかりと確認しておきましょう。
ハッカ油スプレーを準備する
ハッカ油が虫除けに効果的であることはよく知られていますが、特にその中の「L-メントール」という成分は、ムカデなどの虫も避ける効果があるといわれています。
このため部屋の中にハッカ油スプレーを使うことで、ムカデをはじめとする虫の侵入を防ぐことが期待できます。
ただし使用する際にはいくつか気を付けることがあります。
ハッカ油を原液の状態で肌や布に直接触れさせると、肌荒れや染みの原因となることがあります。
そのため使用する際は必ず濃度を薄めるようにしてください。
薄め方は商品によって違う場合があるので、使用説明書をよく読んで正しい方法で使用することが大切です。
蚊帳を使う
小さな子供や乳児がいるのなら、ムカデやその他の害虫からの保護が重要です。
ムカデの毒による重篤な反応、特にアナフィラキシーショックは命に関わる危険があります。
そのため乳幼児の安全を守るために、蚊帳を使うことをおすすめします。
ワンタッチ式の蚊帳は設置が簡単で、ムカデが肌に触れることを防ぎます。
この蚊帳は様々なサイズがあり、最近では大人も入れるほどの大きさのものもあります。
家庭の環境やニーズに合わせて、蚊帳のサイズを選んでくださいね。
ムカデがいてもベッドなら大丈夫?
夜間に活動を活発化させるムカデは、人がぐっすり眠っている間にもベッドへと潜り込むことがあります。
多くの人がベッドの上で眠ればムカデから守られると思うかもしれませんが、実際にはムカデは高所も苦もなく登れるためベッドが安全圏とは限りません。
木を登ったり壁を這い上がったりすることが得意なムカデにとっては、ベッドの上にも簡単にたどり着けるのです。
ただ床に直接寝るよりはベッドを利用することで、ある程度ムカデとの遭遇を避けることはできます。
特に滑りにくい材質でできたベッドの足であれば、ムカデはベッドの上までは登りにくいことでしょう。
しかし残念ながらベッドであれ床であれ、ムカデの侵入を完全に防ぐことはとても難しいです。
もしもムカデに咬まれてしまったら
もしムカデに嚙まれてしまったら、すぐに適切な処置をするのが非常に重要です。
ここでは対処法のポイントをお伝えします。
- ぬるま湯で洗浄
約43℃のぬるま湯を使用して、刺傷部位を丁寧に洗い流す。
子どもが咬まれて泣いて痛がっていても念入りに洗うことが重要。
これにより皮膚に残った毒を除去し、これから増す痛みを抑えられる。
- 速やかに医療機関への受診
特に、体長10cm以上の大型のムカデに咬まれた時や子どもが被害に遭った際は、アナフィラキシーショックのリスクが高い。
そのためできるだけ早く医療機関へ向かう。
- 事前の情報収集
普段から虫刺されに対する対応が得意な医療機関を探しておく。
皮膚科が専門的な対応を望める場所ですが、見つからない場合は救急医療施設の情報を把握しておくことが重要。
あらかじめ住所や行き方を調べておくと、緊急時に役立つ。
ムカデがいたら電気をつけて寝るほうがいい?今すぐやるべき対策まとめ
今回はムカデがいたら電気をつけて寝るほうがいいのか、今すぐやるべき対策方法についてまとめてみました。
夜に電気をつけることでムカデが見えにくくなることは確かですが、これはあくまでも一時的な解決策にすぎません。
ムカデから本当の意味で安全を確保するためには、もっと根本的な対策をしておく必要があります。
まずはムカデが好まない環境を作り出すことが重要です。
そのためには家の中の湿度を控えめに保ち、常に清潔にしておきましょう。
特に小さなお子様がいるご家庭では、ムカデから守るための安全対策をしっかりと考えることが大切です。
例えば蚊帳の使用や、速効性のある虫よけスプレーを準備しておくことが有効です。
また万が一ムカデに噛まれた場合の対処法も知っておきましょう。
スズメバチに刺された際と同じように、迅速に適切な手当てを行うことが求められます。
見た目の怖さだけでなく実際に危険を及ぼす可能性があるムカデは、適切な予防策を講じることでそのリスクを大幅に減らすことができます。
ご自身や大切な家族が安心して生活できるように、早めに予防対策を施しましょう。
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