新人(新入社員)として新しい職場に足を踏み入れることは、多くの期待と不安があることでしょう。
新しい環境で新しい業務を習得し、チームの一員として機能するためには時間がかかるものです。
しかしながら新人(新入社員)だからといって、仕事ができない・何回もミスあることを許されるのはいつまでも続くわけではありません。
そこで今回は新人(新入社員)の仕事できない・ミスが続くのはいつまで許されるのかについてまとめてみました。
また現状から変わるためにやるべきことについてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください!
新人(新入社員)の仕事できない・ミスが続くのはいつまで許される?
新人(新入社員)の頃は誰もが緊張していることでしょう。
新しい環境に慣れるのも一苦労だと思います。
そんな中で多少ミスをしたところで、上司や先輩たちは全然気にしていません。
経験が浅いので新人(新入社員)うっかりミスすることは全部予想の上なのです。
しかし当たり前ですが新人(新入社員)扱いにされるのも、いつまでもあるわけではありません。
新人(新入社員)が仕事できない・ミスを許されるのは1年目ぐらいまで
新人(新入社員)として大目に見られる期間は、一般的に1年目だけと言われています。
入社直後の3〜6ヶ月は試用期間と呼ばれ、最低限の仕事を覚える教育が行われます。
この間に指示された仕事をきちんとこなせるようになることが、ひとまず合格ラインなんです。
でも本当の一人前までにはもう少し時間がかかります。
新人扱いで許されるのは、あくまで1年目だけなんですね。
なぜそう言えるか、理由は明確です。
あなたが2年目に入ると、次の新人(新入社員)が入社してくるからなんです。
当然経験1年のあなたと未経験の新人(新入社員)では、スキルが違ってきますよね。
すると周りから「去年は新人(新入社員)で分かるけど、今年はもう…」と見られるようになってしまうんです。
2年目になれば、もう”新人(新入社員)”という言い訳は通用しません。
仕事ができない・ミスが続くと周りの人から厳しく見られるようになるでしょう。
新人(新入社員)の仕事できない・ミスが続く理由
それではなぜ新人(新入社員)の仕事できない・ミスがいつまでも続いてしまうのでしょうか?
その理由は以下の通りです。
- 経験不足・技術が身についていない
- 業務内容が複雑
- 研修が不十分
- 周りの人とのコミュニケーション不足
- 精神的な問題
経験不足・技術が身についていない
新人(新入社員)が仕事ができない・ミスを重ねる理由は、経験不足と技術が身についていないことが大きくかかわっています。
新人(新入社員)が学生時代や過去の経験から理屈をある程度知っていても、現場で通用するかは別問題。
ITの世界でいえば、学校で学んだ理論と実際の業務との差は馬鹿になりません。
コードを書くのは分かっても、開発の流れや規模の大きなプロジェクトに携わるのはまるで別物ですからね。
営業職の場合も同様で、実際の顧客とのやり取りが苦手なのは当たり前。
せいぜい学生時代にアルバイト程度の接客経験しかないんですから。
要するに新人(新入社員)は自転車に乗り始めた子供と一緒。
ペダルを漕ぐ方は分かっていても、上手く乗れるまでには何度も失敗を重ねてしまうものです。
業務内容が複雑
新人(新入社員)が初めて担当する業務は、予想以上に複雑であることがあります。
特に新人(新入社員)が新しい業界や職種に就いた場合、その業務内容が非常に専門的であったり技術的であったりすると理解するのに時間がかかります。
また業務が多岐にわたる場合、一つ一つのタスクをこなすのが難しくミスが生じやすくなります。
業務は複雑であればあるほど、その内容を完全に理解し効率的に進めるためには時間と労力が必要です。
その間にミスが発生することも珍しくなく、結果として「自分は仕事ができない」と感じることになります。
研修が不十分
新人(新入社員)が仕事ができない・ミスを重ねる理由は、研修や教育の不足にもあると考えられます。
現場の仕事に入る前のスキルや知識を身につけるための研修が不十分だと、なかなか新人(新入社員)は成長できません。
具体的には研修期間が極端に短かったり、実務とかけ離れた内容だと新人(新入社員)が想定より仕事ができない・ミスが続くということが起きてしまいます。
例えるなら、初めて作る料理に対してレシピや指導者がいない状態と同じです。
材料や調理器具は揃っていても、作り方が分からずにうまくいくわけがありません。
やむを得ずトライ&エラーを繰り返し、失敗を重ねるのはしかたがないことなのかもしれません。
周りの人とのコミュニケーション不足
新人(新入社員)が仕事ができない・ミスが続く大きな理由に、社内のコミュニケーション問題もあります。
上手くコミュニケーションが取れていないと、新人(新入社員)は適切な指導を受けられません。
それどころか、いつも誤解や不安を抱えっぱなしになってしまうのです。
例えば上司や先輩からのフィードバックが曖昧で分かりにくい場合です。
「も う少し改善が必要だ」では、どこをどのように直せばいいのか分かりません。
またこなすべき業務の方向性や目的すら、新人(新入社員)に伝わっていないこともよくあります。
「なんでこんな仕事をしているのか」という基本的な点さえ理解できていないわけです。
これは本当に大きな問題です。
前方に道路看板1つない状態で、自分はいったい何処に向かって歩いているんだろうか?と考えてしまうのも無理はありません。
このように惑わされっぱなしでは新人(新入社員)はストレスでいっぱいになり、仕事のミスにつながってしまうでしょう。
精神的な問題
新人(新入社員)が仕事ができない・ミスを続ける理由として、精神面や自信のなさも見逃せません。
未経験者は自分の能力を過小評価しがちで、それが業務へのモチベーションを下げてしまうのです。
具体的には過去のつまずきがトラウマになって重くのしかかったり、上手くいく先輩社員と比べて落ち込んだりするケースがあります。
他にも早く職場に馴染み、期待に応えたいというプレッシャーを感じることが多いです。
特に周囲の目や評価を気にしすぎる新人(新入社員)だと、そのプレッシャーが大きくなりすぎてしまいます。
これではプレッシャーでいっぱいになり、リフレッシュどころではありません。
この状況は初めての舞台に立つ役者が緊張で力が入らない様子と良く似ていますね。
本番前は千分の一のミスも許されない高いプレッシャーがかかります。
それが重荷にな、期待した演技ができなくなってしまうのです。
新人(新入社員)の仕事できない・ミスが続くことを改善する方法
新人(新入社員)だから仕事できない・ミスが続くことは先ほどお伝えしたようにいつまでも許されるものではありません。
そこでここでは新人(新入社員)の仕事できない・ミスが続くことを改善する方法を紹介します。
- 仕事に対してのやる気をみせる
- ビジネスマナーの基本を身に着ける
- 自己管理能力を高める
- 会社の研修・セミナーは積極的に参加する
- わからなかったことはすぐに先輩や上司に聞く
- 学んだことはきちんとメモをとる
仕事に対してのやる気をみせる
仕事に対する姿勢つまり “やる気” があるかどうかが、上司や先輩から最も注目されているポイントなのをご存知でしょうか。
同じ質問を何度も聞いたりミスを繰り返したりしていると、「仕事ができない」「社会人としての自覚が足りない」と指摘されがちです。
上司や先輩が新人に一番期待しているのは、日々の”成長”です。
仕事を覚えるスピードよりも、前日よりも少しでも成長した姿を見せられるかどうかが大切なのですね。
「やる気がない」と言われて落ち込む新人(新入社員)は多いですが、実際は”仕事に対する姿勢”を問われていることを知っておきましょう。
大事なのはミス後の対応なのです。
ミスは減ってきているか原因を分析して再発を防ぐ自分なりの対策は立てているか、こうした小さな行動が仕事に対する意欲の現れとなります。
ビジネスマナーの基本を身に着ける
新入社員の方の中には、基本的なビジネスマナーが身についていない人が意外といます。
入社して8ヶ月も経っているのにお客様への手紙の宛名の書き方がわからないので聞いてくる新人(新入社員)がいることも…。
先輩たちがやっているのを見たことがなかったのでしょうか。
ビジネスマナーというのは社会人になれば最低限身につけておかなければならないスキルなんです。
学校で教わるかもしれませんが、それだけでは足りません。
先輩社員のやり方を見て、ビジネスマナーの基本を学びましょう。
自己管理能力を高める
仕事ができるようになるためには、自己管理能力が不可欠です。
自己管理ができていないと、仕事の効率が悪くなりミスが増える原因となります。
時間管理やタスクの優先順位を見直し、効率的に業務を進める方法を身につけましょう。
またストレスがたまっていると集中力が低下し、業務のパフォーマンスが下がります。
ストレス管理のために、自分がリラックスできる方法を見つけていきましょう。
例えば軽い運動や瞑想、趣味に時間を費やすことなどがいいですね。
またどうしても仕事のストレスで辛い場合には上司や同僚に相談し、業務量の調整や環境の改善を図ることも大切です。
ストレスを適切に管理することで心身ともに健康な状態を保ち、仕事に集中できる環境を整えましょう。
会社の研修・セミナーは積極的に参加する
会社で開催されている研修やセミナーには積極的に参加するようにしましょう。
研修では業界の最新動向や専門的な知識を教わることができます。
普段の仕事を通して得られる情報とはまた違った視点や考え方に触れられるに違いありません。
最新のトレンドを知ることは自分の仕事に活かせるだけでなく、キャリアアップのヒントにもなります。
それに研修は他の部署や職種の社員ともつながれる絶好の機会でもあります。
研修を通じて新しい人脈を作ることができれば、協力してく先輩や相談に乗ってくれる先輩が増えるかもしれません。
会社生活を有意義に過ごすためにも大切な機会です。
わからなかったことはすぐに先輩や上司に聞く
新人(新入社員)は電話対応や来客対応など”簡単な仕事”と思われがちな業務が与えられることが多いです。
でも先輩社員から見れば「簡単」でも、新人の立場だとかなり神経を使う難しい仕事になることがあります。
最初のうちは相手の言っていることが理解できないことも多いことでしょう。
でも数ヶ月そこで働けば、どんな問い合わせが多いのかぐらいはわかってくるはずです。
「教わってないからわからない」と言うのは、「教えてもらわないと何もできない」ということと同じことになります。
仕事は上司や先輩の発言を”聞いて”、実際に彼らがどう業務をこなしているのかを”見て”覚えていくものなのです。
電話対応や来客対応でうまくいかなかった時は、落ち着いたタイミングで上司や先輩に指導を仰ぎましょう。
「今の客の要望って何でしたっけ?」「○○ってどういう意味ですか?」と聞くのがいいでしょう。
「次の参考にしたいんで教えてください」と言えば、きっと丁寧に教えてくれるはずです。
成長するためには経験豊富な先輩をメンターとして大切にし、積極的に彼らとコミュニケーションを取ることです。
メンターの方々は長年の経験から得た知識やノウハウを持っています。
彼らとしっかり話をすることで、自分一人では気づかない新しい視点や考え方を知ることができます。
メンターとのコミュニケーションは単発ではなく、継続的に行うことが大切です。
相手との信頼関係を構築しあなたの成長を見守ってもらえるようになれば、ますます有益なアドバイスが得られるでしょう。
学んだことはきちんとメモをとる
新人(新入社員)になったら早めに身につけたいスキルがあります。
それは”メモを取る習慣”です。
今は仕事の量が少ないので、メモがなくてもまだ大丈夫かもしれません。
でも仕事が増えてきたらどうでしょう?
上司からの指示やお客様のご要望、スケジュール管理など、覚えておかなければならないことはたくさんあります。
特に仕事の手順は、メモしっかり取っておかないと上司や先輩に聞かなければできなくなってしまいます。
同じ作業を3回以上教えられると、上司はかなりウンザリするはずです。
笑って教えてくれるのは3回までです!
そうならないためにも、仕事を覚えるときはしっかりとメモを取る習慣をつけましょう。
上司の指示一つ一つ、ミスのないようにメモに書き留めることが大切なのです。
完成したメモを上司に見せ、アドバイスをもらうのも良いでしょう。
効率的に仕事を覚えミスなく確実にこなせるようになるには、メモ力が欠かせません。
メモへの意識を高めて、しっかりと実践しましょう!
それでも仕事ができない・ミスが続くなら転職も考えるべき
先ほどお伝えしたことをやっても仕事ができない・ミスが続くのならその仕事があなたに合っていないのかもしれません。
他にも上司や先輩がいじわるをして仕事を教えてくれないパワハラを受けているため成長できる環境ではない人もいるでしょう。
このような状況が続く場合は、転職を検討するのも一つの選択肢です。
最近では転職は20代の当たり前の選択肢とになっていて昔のようなマイナスイメージは薄れています。
あなたの環境が変われば仕事へのモチベーションも高まり、能力が発揮できるかもしれません。
ただしせっかく入社した会社です。
ここで少しでも社会人としての知識やスキルを身につけられれば、次のキャリアにも生かせるはずです。
状況を冷静に見極め、前向きに対処することが大切ですね。
新人(新入社員)の仕事できない・ミスが続くのはいつまで許されるまとめ
今回は新人(新入社員)の仕事できない・ミスが続くのはいつまで許されるのかについてまとめてみました。
新人(新入社員)が一人前の社会人になるには、実践を通じた経験の積み重ね、先輩や上司との密なコミュニケーションそして会社の研修への積極的な参加が不可欠です。
この3つのステップを怠らずに着実にこなしていけば、きっと仕事ができない・ミスが続く現状は改善していくことでしょう。
すぐに変わることは難しいかもしれませんが、一歩ずつ成長できるように頑張ってみてくださいね。
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