春が来ると卒業式の感動も束の間、新しい門出を祝う入学式のシーズンがやってきます。
この時期が近づくにつれて専門学校への入学を控えた家庭では、親が入学式に出席するべきかどうかで頭を悩ませることもあるでしょう。
高校を出て18歳になれば大人扱いされる年齢ですからね。
実際専門学校の入学式に親御さんが同席することに対して、「子どもに過保護では?」という声もあれば、「学生生活の最後のスタートを一緒に祝いたい」という声も聞かれます。
「入学式には行きたいけれど、他人からどう見られるか心配…」と迷う方もいらっしゃるかもしれません。
かつては親が入学式に参加するのは高校までが普通で、専門学校や大学に関しては親の姿はめずらしいとされていました。
ですが今は違います。
専門学校の入学式に親が出席するのは全く問題ありません。
今回は専門学校の入学式に親が参加することの是非や、実際にどれくらいの親御さんが参加しているのかについてお伝えしていきます。
専門学校の入学式に親(保護者)が行っても問題ない4つの理由
専門学校の入学式に親(保護者)が同席しても全く問題ありません!
その理由は以下の通りです。
- 親が学費や授業料を負担している
- 子どもの最後の入学式
- どのような学校なのかがわかる
- 保護者説明会に参加できる
親が学費や授業料を負担している
学費や授業料を子どもが自ら負担しているケースもありますが、ほとんどの場合学費や授業料を払っているのは大抵親でしょう。
たとえお子さんが専門学生として年齢を重ねていても親が学費を負担しているのなら、それはしっかりとした親の役割を果たしていると言えるでしょう。
そんな親御さんが入学式に参加したいと願うなら、それは全くもって問題ありません。
子どもの最後の入学式
専門学校の入学式は、お子さんの学びの場としては最後の入学式かもしれません。
高校の時はまだこれからの進路が定まっておらず「これが最後」とは感じにくいですが、専門学校の入学式ではお子さんも親御さんもこれが最後の入学式だという意識があります。
私自身も子どもの入学式には参加したいと強く思いますし、そう思う親御さんは多いはずです。
どのような学校なのかがわかる
入学式は子どもが通う学校がどのような場所であるかを知る絶好のチャンスです。
子どもが成長するにつれ学校へ足を運ぶ機会は減っていきますから、専門学校ならなおさらこの機会を大切にしたいですよね。
私も高校の入学式で親御さんたちが学校の雰囲気を知れて喜んでいたのを覚えています。
入学式はその学校を理解するための大切な行事です。
保護者説明会に参加できる
入学式と同時に保護者向けの説明会を行う学校があるのも見逃せません。
教育方針などの説明を聞けるチャンスでもありますから、参加を迷っている方はぜひ足を運んでみるべきです。
お子さんの学校生活について理解を深めることができ、それは親として得がたい経験になるでしょう。
学校からの保護者会のお知らせがある学校もあるのです、この機会に子どもが通う学校を知るのもいいでしょう。
専門学校の入学式に親(保護者)が行くべきではないという意見も…
ここまで専門学校の入学式には親(保護者)も行くべき理由についてお伝えしましたが、次のように行くべきではないという意見もあります。
- 「過保護だ」とか「子離れができていない」と見られがち
- 「子供が自立していない」と捉えられることも
- 子供自身が親の出席を恥ずかしいと感じる
「過保護だ」とか「子離れができていない」と見られがち
専門学校の入学式に親が同行することは、時に子離れができていないと言う人もいるでしょう。
確かに専門学校に進学する頃は、社会的には自立した大人の一歩を踏み出す時期でもあります。
なので親が入学式のような行事に参加することが、時として「過保護」とか「親が子離れできていない」と解釈するのでしょう。
しかし親から見れば子供がどんなに成長しても、親の目にはいつまでも大切な子どものまま。
大切な入学式などの節目には、どうしても立ち会いたいという気持ちがあるのは理解して欲しいところです。
「子供が自立していない」と捉えられることも
また親が入学式に出席することによって、子どもがまだ自立していないと周囲に見られる可能性もあります。
成長とともに自然と親から独立していくことは、子供が成長の証。
親元を離れるのは寂しいものですが、最近は親子の関係が強すぎると言われることもあります。
実際に就職活動の面接に親が同伴するという事例まであるそうです。
こうした状況が入学式に親が同伴することで「自立していない」というレッテルを貼られる原因になっているのです。
子ども自身が親の出席を恥ずかしいと感じる
子ども自身が入学式に親が同伴することに対して、恥ずかしさを感じるケースもあります。
中学校の卒業式で親に冷たくする子供を見た経験があるかもしれませんが、それは子供が自分を一人前と見てほしいという思いが表れたものです。
専門学校生になるとなおさら、周りからの見られ方を気にする年頃。
親が側にいることでその関係に影響が出ることも考えられるため、親としてはどこまで関わるべきか悩ましいところです。
結局のところ親が専門学校の入学式に出席するかどうかは、事前に親子でしっかり話し合って子供の意見を尊重することが大切です。
専門学校の入学式を迎えるにあたっては、親子でよく相談しどうするのが最善かを一緒に決めていくのがいいでしょう。
専門学校の入学式に親が参加する割合は?
専門学校の情報ではありませんが2019年に実施されたアンケート結果によると、大学の入学式に親が同席する割合は約75%にも上ることがわかりました。
これは大学におけるデータではありますが、親御さんが「入学式に行くべきかどうか」を考える際の参考になるのではないでしょうか。
子どもたちが10人いればそのうち7人の親御さんが入学式に参加しているという統計ですから、これは意外に多い出席率だと思います。
またに父親の出席率(約30%)が予想以上に高いことも注目するべき点です。
母親が入学式に出席した割合(約70%)と比べると少ないかもしれませんが、それでも両親揃って入学式に足を運ぶ家庭もあるのです。
このデータから親が入学式に参加することは、決してめずらしいことではないと考えられるでしょう。
親御さんが入学式に出席するのは、むしろ一般的なことであるということです。
地域によっては親が入学式に出席する割合が低いことも
先ほど大学における入学式に親が出席する割合についてお伝えしましたが、入学式に親が出席する割合は地域によって変わってくるようです。
たとえば都心の学校だと遠くから新しい生活を始める学生さんがたくさんいるので、親御さんがわざわざ入学式のために足を運ぶことは少ないかもしれません。
でも学校が家の近くにある場合や今まで一度もその学校の中を見たことがない親御さんだったら、入学式に行くことが多くなることもあります。
入学式はお子さんの新しいスタートを見届ける大事な日ですから、できれば足を運んでその瞬間を共有できるといいですよね。
祖父母が入学式に出席するところもある
子どもに対する親の関わり方も変わってきたためか、入学式に親だけでなくおじいちゃんやおばあちゃんも一緒に出席するご家庭もあります。
@pu8mi3 ぷみりん今日入学式やったん?おめでとう!!(*^▽^*)
— *あやりん* (@ayayu1024) April 5, 2013
うちの娘の専門学校の入学式は100%と親出席してた♪おばあちゃんまで連れてきてた人いたし…。学校側も急いで椅子の用意してたよww
これは家族みんなで子どもの新しいスタートを応援し、祝福したいという思いの表れなのかもしれませんね。
それぞれの家族にとって子どもの成長と進学は特別な意味を持ちますから、できるだけ多くの家族がその瞬間を共有したいと思うのは自然なことです。
今では、家族が一緒に子どもの門出を祝うことが一般的に受け入れられていて、そのような風潮が広がっているのを感じます。
時代とともに、家族のかかわり方や社会の受け止め方も変わってきているのですね。
専門学校の入学式に親が行く場合の服装とは
専門学校の入学式では、必ずしも正装でなければいけないわけではありません。
ただ入学式はやはり式典ですから、派手すぎる服装はやめておいたほうがいいでしょう。
子どもたちが主役のこの日、親の方が目立つような服装は避けた方がいいです。
もし夫婦で参加される場合はどちらかが目立ちすぎないように、お互いの服装のバランスを考えることが大切です。
親はあくまでサポート役です。
その点を忘れずに控えめながらも心を込めて、お子さんの新しいスタートを祝ってあげてください。
専門学校の入学式に母親が行く場合のおすすめの服装
専門学校の入学式に参加するお母さんたちの間では、洋服を選ぶ方が多いようです。
確かに着物を着る方もいらっしゃるでしょうが、着付けやヘアセットには手間とコストがかかるためシンプルで着回しの効く洋服の方が便利ですよね。
洋服なら入学式だけでなく、他の場でも活躍するので、お得感があります。
もしお父さんがスーツで出席されるなら、お母さんも洋服で合わせるのが一般的です。
夫婦で参加される場合は、お互いの服装が調和していることが大切です。
では、具体的にお母さんが入学式に選ぶと良い洋服はどのようなものでしょうか。
おすすめは以下のようなアイテムです。
- 黒や紺、グレーなどダークカラーのジャケット
- 春らしい白系のジャケット
- ダークカラーや茶色、ベージュ系のスカートやパンツ
- モノトーンのワンピース
- さりげないネックレスやコサージュ
これらのシンプルながらもセンスの良いアイテムを選べば、入学式に相応しい装いになりますし、小物使いでおしゃれさも演出できます。
白やベージュを基調にすると、春らしい明るさも加わりますね。
ただ派手すぎるゴールドのアクセサリーは避けましょう。
入学式にお母さんが選ぶ服装は、落ち着いたそして上品な印象を心がけると良いですね。
シンプルでセンスの良い装いで、お子さんの新しい門出をお祝いしてください。
専門学校の入学式に父親が行く場合のおすすめの服装
お子さんの入学式でお父さんがどんな服を着ていけばいいのか、迷うことがあるかもしれませんね。
安心してください、入学式にはスーツ一式を着ていけば問題ありません。
スーツの色に関しては、黒や紺といった落ち着いた色合いを選んでいただくと間違いないですよ。
明るい色のスーツもありますが入学式ではちょっと浮く可能性があるので、ダークカラーを選ぶのが無難です。
入学式はあくまで学校行事なので、フォーマル過ぎる格好はあまり見かけないんです。
なのでスーツであっても堅苦しすぎないように、少しカジュアルな雰囲気のジャケットとスラックスで合わせても大丈夫です。
スーツを着こなすお父さんは、やっぱり素敵ですよね。
スーツ姿がキマっていると、お子さんもきっと嬉しいはずです。
入学式はお子さんにとっても大切な日。
お父さんがスタイリッシュなスーツで参加することで、その記念日をより特別なものにしてあげましょう。
専門学校の入学式に親(保護者)も行くべき?出席する割合についてもまとめ
今回は専門学校の入学式に親(保護者)も行くべきなのか、出席する割合についてまとめてみました。
お子さんが専門学校に入学するというのは、親にとっても大きな節目ですよね。
もし可能ならば、ぜひその入学式に出席してみてください。
学校側も親御さんが来られることを想定して、席を用意してくれているところが多いですから。
もちろん事前に子どもとは入学式に行くべきかについて話し合っておきましょう。
そして同意をもらえたら、一緒にその大切な日を祝いましょう。
またどんな服を着て行けばいいのか、悩むところだと思います。
そんな時に役立てていただけるようお母さんとお父さんの服装についても少しアドバイスをしたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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