大学に合格すると地方出身者や実家から離れた大学に進学する人は、一人暮らしを始めることになるでしょう。
しかし合格前に物件を確保したり、3月中にスムーズに引っ越したりするのは難しい場合もあります。
そこで今回は、大学入学までに引っ越しができなかった場合でも、在学中に部屋を探す方法やその手順についてお伝えします。
理想は3月末までに引っ越し完了
一人暮らしをしたい大学生は、入学前に部屋探しを済ませるのがベストです。
なぜなら、入学後には家具家電の準備や荷物の整理などで忙しくなるからです。
入学前に余裕を持って部屋に入居できると新生活にスムーズに適応できます。
しかし、後期日程の受験生は、合格発表が3月20日前後と遅いため、部屋探しに時間がありません。
そこでおすすめなのが『合格前予約』というサービスです。
これは受験生だけが利用できる賃貸の仲介業者の特別な制度で、合格発表で結果がわかる前に気に入った部屋を無料で確保できます。
そして残念ながら不合格になってしまっても手続き料金などはかからないので、ぜひ利用することをおすすめします!
部屋探しから入居までは1~2週間はかかる
物件には【即入居可物件】と【退去予定物件】がありますが、どちらも入居までに時間がかかります。
なぜなら入居前の入居審査は必須であり契約や鍵渡しの手続きも含めると、部屋を決めた日から最低でも1週間は必要になるからです。
たとえ即入居可物件であっても、即日に入居できるわけではないので気をつけてください。
後期合格発表が3月20日頃だとすると、4月からの入居を確実にするには部屋探しもスムーズに進めなければいけません。
しかも退去予定物件の場合はハウスクリーニングが行われるため、合格後すぐに申込みをしても4月下旬頃にしか入居はできないでしょう。
大学の入学式までに引っ越しができない時の対策方法
大学入学までに引っ越しが間に合わなくても安心してください!
たとえ大学が始まってとしても一人暮らしを始めることは全然できます。
授業が終わったら物件を探す
住みたい部屋が見つからない場合は大学の授業だけでなく、お部屋探しも頑張らなければいけません。
ある賃貸サイトが実施した「お部屋探しに要した期間は?」という調査では、1ヶ月以上と1週間未満がそれぞれ31%という結果が出ています。
これは見つかる人はすぐにでも見つかる一方で、細かい条件にこだわると時間がかかるということを示しています。
大学から近い物件を狙うなら講義が終わったらすぐに近くの不動産屋に駆け込んだり、空きコマを利用して物件情報をチェックしたりしましょう。
社会人と違って大学生は時間的な余裕がありますから、授業と並行して部屋探しを進めることは十分できます。
ウィークリーマンションを利用する
学校が都心にある場合、地方から都心に引っ越すと決めたら実家から通学することはほぼ不可能です。
部屋探しに時間がかかっても、すぐに住めるように準備する必要があります。
そんな時に役立つのがウィークリーマンションやマンスリーマンションです。
これらは週や月単位で短期間借りられる賃貸物件で、通常のアパートやマンションと違って初期費用がかかりません。
また場所によってはかなりお得な料金で借りることができます。
学校と実家の距離が遠くて困っている方は、ぜひこの方法を試してみてください。
短期間だけホテルを借りる
部屋探しは終わったものの契約手続きが済んでいない、家具や家電も揃っていない。
そんな状況ならホテルを利用するのが賢明です。
ホテルにはさまざまな種類がありますが低予算で済ませたいならカプセルホテル、長期滞在を考えているならマンスリーホテルがいいでしょう。
特にマンスリーホテルは7泊以上の宿泊者向けに料金を大幅に割り引いてくれるホテル予約サイトがあります。
借りるホテルによっては通常料金の20%も安く泊まれるので非常にお得です。
大学に入学してから物件を探すメリット
大学の入学式までに引っ越しが間に合わないと進学後も何かと慌ただしいですが、進学後に賃貸物件を探すメリットもあります。
落ち着いて物件を探せる
不動産業界は1月~3月が最も忙しい時期です。この時期は物件が次々と売れてしまい、気に入ったお部屋がすぐになくなってしまうことも珍しくありません。
しかし、在学中の部屋探しは繁忙期が過ぎた後に行うことができます。この時期は不動産の来客数が減り、ゆとりを持って部屋探しができます。
予約なしでも気軽に訪問でき、丁寧な対応を受けられるのも魅力です。他の人と競合することも少なく、人気物件でも週末に内見予約をすれば見学しやすいでしょう。
賃料を下げてもらえるかも
家賃は一人暮らしをするにあたって大きな出費の1つですが、在学中に部屋を探すとこの負担が少し軽くなるかもしれません。
というのも入学前の繁忙期が終わると、賃貸物件は埋まりにくくなっています。
そのため大家さんは空室があると家賃収入が入らず赤字になるかもという不安があり、少し安くしてでも入居者を確保したいという気持ちになるからです。
他にも家賃交渉だけでなく、設備におけるお願いも聞いてもらいやすくなります。
「エアコンや畳の新品交換」「温水洗浄便座の設置」など過ごしやすさが上がる要望を伝えてみましょう。
友達ができた後に住む場所を決められる
大学生になってしばらくすると、すでに一人暮らしをしている人と友達になる機会も多くなるでしょう。
ただ入学前に物件を決め一人暮らしを始めた場合、同じように一人暮らしをしている友人ができても住んでいる場所が離れていて気軽に遊びに行けないことも多いです。
しかしあなたはまだ賃貸物件を探している段階なので、気の合う友人の近くに引っ越すことができます。
友人から『どこに住むと便利か』や『どこに住むと楽しいか』などのリアルな情報を得ることができるので、気持ちよく一人暮らしをスタートできるでしょう。
在学中に引っ越しをするならこの月がおすすめ!
大学の授業やサークルなどで忙しい中物件を探すため早く決めてしまいたいと思うかもしれませんが、在学中に引っ越しをするのにおすすめな月があります!
5月がおすすめ!
5月にはゴールデンウィークがやってきますが、この時期は大学が休みになるので、引っ越しに最適なタイミングです。
入学式に間に合わなかったとしても、ゴールデンウィークまでに引っ越しを済ませれば、1ヶ月ほどの通学で済むので安心です。
ただしゴールデンウィークは部屋探しをする人が増える一方で管理会社が休業することも多いので、部屋探しには注意が必要です。
スムーズに引っ越しをするためには、4月中に物件を決めて申込みや審査を終わらせておき、ゴールデンウィークに引っ越すのが理想的です。
9月もおすすめ!
4年制の大学の場合、夏休みは8月から9月下旬まで続きます。
この長い休みの間に物件を探し、夏休みの終わる頃から一人暮らしを始めるのはどうでしょうか?
それならば9月には引っ越しが完了し、後期から新しい生活をスタートできます。
夏休みに入ったら、8月中旬くらいから部屋探しを始めましょう。
大学の入学式前に引っ越しが間に合わない場合どうすればいいかのかまとめ
大学の入学式前に住まいを決めることは重要ですが、1週間前までに入居できなくても焦る必要はありません。
実家から遠く離れた場所に進学する場合は、ウィークリーマンションやマンスリーホテルなどの短期滞在施設を使うことをおすすめします。
そこでゆっくりと自分の希望や予算に合った物件を探しましょう。
また9月から始まる後期の講義までに住まいを見つけるという目標も立てられます。
この場合は、夏休み中に物件の下見や契約手続きを済ませておくとスムーズです。
入居したら家具や家電を少しずつ揃えて、週末に快適な部屋に仕上げましょう。
コメント